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「十一番目の志士」

十一番目の志士 (上) (文春文庫)十一番目の志士 (上) (文春文庫)
(1974/01)
司馬 遼太郎

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司馬遼太郎には珍しい架空の人物のお話なのであるが、展開が乱暴でリアリティがない。

後半まで読むに至らず。
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「沈黙」

沈黙 (新潮文庫)沈黙 (新潮文庫)
(1981/10)
遠藤 周作

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江戸時代、キリスト教弾圧に耐える司祭・信者の葛藤を描いた、遠藤周作の代表作。

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個人的に思うことは2点。

①絶対的存在への信仰はそれ自体が苦行になりうる。

神の存在を信じること自体は、日常において様々な効用をもたらす。
迷った際に指針となり、また、辛いときには支えともなる。

一方で、信じる心が揺らぐ瞬間がある。
たとえば沈黙で描かれるように、神を信じることで辛さが増すような状況。
この際、信者は単なる辛さに加え、信じることが出来ない自分への軽蔑という、更なる辛さを味わう必要がある。
信じれない自分がダメなんだ、そう思うことがどれだけ辛いかは、経験したことがある人ならばお察しの通り。

宗教は日々の生活を安らかにし、不安を取り除くためのものであるはずだ。
そんな宗教が、人に対して不安をもたらすのは、なんだか辛い。
自分の相対的感覚を納得し、覚悟するような宗教が人間にとって素直に入るのではないかと思う。
しかし、個々の思想や宗教は信仰していないし、知識としても全くなので、分かりません。

②布教

布教の是非は問わないけれど、布教により人が信仰を転じたり、開始するに至るのはどういったときなんだろう。
なぜキリスト教が布教活動に成功し、世界であれだけの信者を持つに至ったのか。
また、現在でも同じだけの布教活動が成功しうるのか。
そのあたりが知りたい。

「世に棲む日日」


世に棲む日日〈1〉 (文春文庫)世に棲む日日〈1〉 (文春文庫)
(2003/03)
司馬 遼太郎

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前篇として吉田松陰の生涯を描きつつ、
後編では松陰の思想を受け継ぐ形で松下村塾生、特に高杉晋作の活躍が描かれる。

結局のところ松陰は時代の転換点とも言うべき大思想家とされているが、
司馬遼太郎をもってしてもその本質が何か見抜くことは出来なかったのだろう。

彼が果たした役目が何なのか、なんとも分からないままだ。

秀才として描きつつも、どこか抜けた部分があり、それが致命的な欠点として松陰に陰をもたらす。
司馬氏はそれを「軽信」という言葉をもって表現する。
人を疑うことを知らず、世の中を軽く信用するために失敗するのだと。
結果、用意周到の真逆をいくような行動をとり、かつ、勘も鋭くないため、あらゆる行動が失敗におわる。
そのため、史実に残る「英雄」たる行動は一切なく終わってしまう。

また、彼の思想は若者を焚きつけはしたが、あくまで起爆剤の意味しかもたらしていない。
攘夷は空振りに終わり、失敗することで、攘夷派を開国派に変換させることになる。
その思想家としての一助は結実するどころか、変革のための材料にしかすぎなかったのだ。

焚きつけた面だけをもってすれば、それは思想家たる人物ではなく文筆家であり扇動家であった。
その後の志士を結びつけた面だけをもってすれば、それは教育者であった。

時代は思想家、志士、実務家という流れを経て転じると司馬氏は論じるが、一体、吉田松陰は思想家だったのだろうか。
結局のところ、やはり司馬氏があとがきで述べる「飾り」でしかなかったのだろうか。

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しかしながら、吉田松陰、あぁ、これが私の目指していた人物かもしれない。

「燃えよ剣」


燃えよ剣〈上〉 (新潮文庫)燃えよ剣〈上〉 (新潮文庫)
(1972/05)
司馬 遼太郎

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新撰組副長、土方歳三を描いた一作。

感銘を受ける点は二つ。

一つは、機会は作り出し、つかみ取るものだという不変の真理。

土方は田舎の一俗物にしか過ぎなかった。
京にて天皇護衛の志士を募集するという機会を掴み、
そののち策謀を持って、その志士隊を乗っ取ることで、新撰組を起こしている。

人生、機会はつかみ取らねば一生舞い降りぬものなりけり。

一つは、人生の論理の明快さ。

彼や沖田は共に人生の目的を志ではなく仲間に求め、戦いに求めた。
近藤行くところに土方、沖田も連なり、新撰組あるところに土方、沖田が参ずる。
その一生にブレはなく、論理も見事一貫している。
人生の後半において、近藤が土方を置いていく際も、彼の中の論理は崩れない。

あそこまで思い切ることが出来れば、人生、華開く以外に何もなかろう。

「謎解きはディナーのあとで」


謎解きはディナーのあとで謎解きはディナーのあとで
(2010/09/02)
東川 篤哉

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これは推理小説ではなく、人物像やそのやりとりを楽しむ小説である。

主人公、主人公の執事、主人公の上司という3人のキャラクターを楽しむことにより、

この本がもつ洒落た雰囲気を満喫できよう。
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I is Ninth

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