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「白い巨塔」


白い巨塔〈第1巻〉 (新潮文庫)白い巨塔〈第1巻〉 (新潮文庫)
(2002/11/20)
山崎 豊子

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医療を言葉で表すことの難しさは、想像に難くない。題材として共感できる部分は少ないが、ごまかすことの少ない細かで正確(に思える)描写には感嘆。

不条理ほど乱暴なものでもなく、かといって、自らの意思と環境が絡む「どうしようもない」という状況を、どのように処置すべきなのであろうか。ひとつの致命傷は、無数の軽症よりも大きいが、その致命傷をもたらす矛は、見ず知らずの人がまったく偶然に振り下ろしたものかもしれない。しかし、それは全て自分に起因すると考えざるをえないのである。どうしろ、というのだ。フェアに生きるしかない。ただ、フェアに生きたからといって結果がフェアとは限らない。

ああいったラストを迎えることは、双方を納得させる唯一の方法であり、著者自身も、社会的な歯車とならざるをえなかったのであろう。投げかけた問題が、ブーメランのように著者の手元に戻ってきたときの心境は千万やるせない。
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