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変わってしまった

自分の小さい頃の写真を見直す機会があった。生まれた頃の写真、家族旅行の写真、幼稚園の写真。ほとんどの写真を見たことがなく、赤ん坊の頃の写真に至っては、本当にこの写真に写っている小さな男の子が自分なのかすら分からなかった。ぷっくりと太っていて、どちらかといえば細身であった幼少時代の記憶に合わないのだ。

さて、自分が小さいということは、当然ながら両親も若く、祖父母も若い。両親の格好も古めかしく、歴史が進んだことを感じざるを得ない。こうした「時の変化」に対し、自分自身の感情は大きく二つの方向に揺れ動いていた。

まず、過去に対して「安心感」や「憧れ」などのポジティブな心情を抱く。過去は既に完成されたもので、それに手を加えずとも、安心して見ていることが出来る。そうした時代に戻りたいとすら思う。

こうした感覚を表側で持ちつつ、裏側ではまた異なる感情と闘っている。未来への「不安」。現状に大きな不満を抱いたことはないが、将来に大きな不安を抱くことは多い。せっかく手に入れた満足が、幸せが、時間が経つにつれ、自分の掌から零れ落ちてしまうように感じてしまう。変化していくこと、時が経っていくことが耐えられないのかもしれない。

あぁ、世界は、あなたは、わたしは、変わってしまった。こうして、過去に憧れ、未来に恐怖し、現在に縛られてしまう。
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