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「はなとゆめ」


はなとゆめ (単行本)はなとゆめ (単行本)
(2013/11/07)
冲方 丁

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清少納言が枕草子を書くにいたるお話。歌で会話をする、そうした知識と表現力が最大限に評価される時代に幾許かの憧れを感じる。言葉の魔力。

冲方 丁はコンサルタントっぽい。いい意味でも悪い意味でも。

物事をしっかりと咀嚼し、自分なりの言葉・ストーリーをもって表現する能力は随一だ。毎回毎回異なるテーマ、異なる表現方法を持って作品を完成させていくさまは、あたたかもコンサルタントが3カ月おきにプロジェクトを変更させていき、知識とスキルを蓄積させていくかのようである。

一方で、彼から一貫した哲学というものを感じることは難しい。結果として彼の作品に深い何かを感じ取ることは出来ない。わびさびのような概念や「さりげなさ」はあまりなく、美しい表現も過剰になると甘ったるくなる。こうした点はラノベの雰囲気を感じざるを得ない。美辞麗句のスライドで感情を揺さぶられるものの、その先に続けることの出来ないコンサルタントを思い出す。
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